日別アーカイブ: 2012/12/09

12月食育「第1話」「第2話」「第3話」

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  「第1話:塩分相当量」  

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塩分相当量=ナトリウム×2.54

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大変お待たせしました。

12月の「食塩相当量?」の講義を始めます。

今、新幹線の中で弁当を食べ終わりました。
うまかったとはいえません。

基本的に冷めたごはん(冷飯)は嫌いです。
私にはどのお弁当も味が濃くてなじめません。

1包装当たりの栄養表示がされています。
熱量1051kcal 蛋白質27.2g、脂質34.3g、
炭水化物132.6g、ナトリウム1670mg

原材料名:ご飯、牛すき煮(牛肉、白滝、筍、牛蒡、椎茸、
玉葱、醤油、味醂、酒、砂糖、その他)、玉子焼、大根おろし煮
(大根おろし、醤油、味醂、酒、その他)、紅生姜、大根醤油漬、
ピーマン揚、添付山椒、付合せ、(原材料の一部に海老、カニ、
小麦、乳、落花生、ゼラチン、大豆、豚を含む)、調味料(アミノ酸等)、
PH調整剤、グリシン、甘味料(トレハロース)、加工澱粉、酸味料、
着色料(野菜色素)、香辛料

原材料の中には、一切「食塩」は、使われていないようです。
でも味はしょっぱくて濃い味がします。

食塩は表示をしていないのに間違いなく塩味が効いています。

原材料をよく見ると醤油とあります。
しょっぱさは醤油の味に由来します。

それなら、醤油に使われている食塩量から割り出せばいいと
単純に思います。

ところが、世の中はそんなに甘いもんではありません。
苦いも辛いも甘いもあるのが世の中です。

他の食材にもNa は含まれています。

食塩の化学式は、Nacl=ナトリウムと塩素が結合したものです。

店主は高校時代、化学の勉強が大嫌いでした
同じように化学の勉強にアレルギーをお持ちの人は、
※クイズの応募をして他の講義が始まって時に
再入場をおすすめします。
応募フォーム 開け胡麻! 

食塩は、
命や健康を維持するために大切な必須栄養素です。
砂糖が無くても人は生きることができますが、
人は、水と塩が無ければ死んでしまいます。

食塩=塩化ナトリウム(Nacl)は、
我々の生活には欠かせないものになっています。

食品の塩味をつける調味料、保存(塩漬け・塩蔵)用に使われ、
(ソーダ工業用などにも使われています)
たくさんの塩分を食事で摂取しています。

塩分の取り過ぎは高血圧や腎臓病、心臓病などの遠因となる。
高血圧を防ぐ食事(厚生労働省)

反面、
塩分の過剰摂取を恐れるあまり塩分を控えることで、
塩分の不足が起こり、昏睡状態となり死亡することもある。

昔は、漬物やみそ汁、干物などの保存食で
直接塩分を摂ることが多く、特に東北地方では、
塩分の摂取量が多く高血圧の人が多いといわれていました。

最近の若い人の中には。味噌汁を飲まない、漬物は食べない、
干物は食べない人が多くなっています。

それでは、若い人はさぞ塩分欠乏になっているのではないかと
心配をする人もあるかも知れません?

問題は、食塩の塩分です。
塩分は、Naの量の問題です。

その心配には及びません。
現代人は、食塩以外からたっぷりのNaを摂っています。

化学調味料、保存料、品質保持剤、発酵調整剤、発色剤、
甘味料などの目的に使われている
グルタミン酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、
亜硝酸ナトリウム、サッカリンナトリウムなどのナトリウムの
分も含まれています。

塩分過剰摂取は、Naが問題です。

ラーメンスープのおいしさは、塩分と脂といわれます。
外食が多い人は、知らず知らずにたっぷりのNaを
おいしい、おいしいと言って摂取しています。

色んな加工品が出回っています。
おいしさや見栄えや保存性を高めるために、
また歩留まりを上げるために多くの塩が使われています。

食べるな! とは言いません。

ただし、控えめに!

控えめにといわれてもどうして塩分の摂取量がわかるのですか?

ラーメンの具だ具だ(言っていない?)といいましたが

日本の成人の塩分必要量は、

男性推定平均必要量1.5g
女性推定平均必要量1.5g

目安量は、

男性 目標量9g
女性 目標量7.5g

ナトリウムだけの表示の
栄養成分表示では食塩含有量がわかりまん。

加工食品やラーメンなどの栄養成分表に
Na (ナトリウム)〇〇mgと表示してあります。

塩分計算をする場合は、
ナトリウムの量に2.54をかけた数字が
塩分相当量です。

高血圧などで塩分を気を付けている方は、
2.54は忘れてはならない数字です。

私が今日食べた駅弁の食塩分は、

ナトリウム1670mg×2.54=4241mg ⇒ 4.24g

<第1話を終わります>

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  「第2話:また負けたか八連隊」  

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第2話に入り前に少し休憩時間をとります。
休憩の合間に一旦ここでクイズに応募をしておいてください。
応募フォーム 開け胡麻! 

着席!

それでは、第2話の講演に入ります。

昔、食品会社に勤務していました。
営業から生産部に異動した後に開発部が新設され、
開発部に配属となりました。

自分で企画を出して、
自ら計画を進めて具体化する仕事をしていました。

食文化を提案している企業と謳っているのに
料理教室の施設がないのは片手落ちだといって、
料理料理を創設する企画を立案しました。

以外にすんなり決済がおりました。

立案者が、
ペテン師の才能があったからかも知れません。

女子社員、男性社員には男の料理教室を開催し、
近隣の主婦を対象にした料理教室を開き、
商品モニターやオピニオンになっていただくことにしました。

自社商品を使ってのレシピの開発や提案をすることにもなりました。

料理教室の施設の名前も「アドハウス」と名付けました。

料理教室の施設をつくり、顧問の料理の先生を探す必要がありました。

たまたま、NHKの今日の料理にも出演されていた
男の先生が隣町で料理教室を開いておられました。

顧問のお願いに出向いたのですが、
なかなか、「うん」と言ってもらえません。

日参して、先生の料理教室の片隅で待って、
先生の休憩の合間に色んな話を聞かせていただきました。

その話の一つに、
「また負けたか八連隊」の話を聞かされました。

大阪の第八連隊は日本最弱と言われ、
中国の戦線でよく敗北したそうです。
8連隊は商人や金持ちの子が多く、
決死の覚悟がなくて士気が低かったと言われています。

と一般的な話ですが、
その先生にかかると、原因説が「塩分の摂取量」にあるそうです。

ご承知のとおり、関西の味付けは薄味です。
もとは農家の生まれで味付けは比較的濃い味の料理を食べていました。

広島から東京の大学に進学した時も、
かつ丼やうどんの味にも抵抗はありませんでした。

ところが結婚したおっ家内は、関西生まれの関西育ちです。
結婚当初は、醤油やソースをどっぷりかけてよく怒られました。

いまでは、すっかり飼いならされてしまって、
東京の味付けになじめません。

自分の体験からでも、
塩分の摂取量は、関西人は昔からすくなかったようです。

以下の話は、先生の受け売りです。

摂取塩分が少ないと
比較的気性が穏やかで行動は瞬発力に欠ける。

塩分を日常多くとる、
東北や関東の部隊は強豪が多かったそうです。

塩分の摂取が多いと粘りや瞬発力高く意気が高まって、
戦う気分が高まったようです。

相撲で立会いの時に塩をまくときに、
ちょっとその塩をなめる関取がいます。

きっと精神的に塩で気合を入れるためにもやっているのだそうです。

関西出身者で編成された八連隊に
たっぷりの塩が入った料理を食べさせれば、
きっと連戦連勝したかも知れません。

料理の先生も根負けしたそうで、

分かった!

お前の会社の顧問でなく、
「お前の顧問になってやろう」と言っていただきました。

その後、稟議書を書いて正式に先生を料理教室の顧問に
お迎えができたのは言うまでもありません。

塩にまつわる思い出話をさせていただきました。

師走の忙しいときです。
これ以上付き合っておれないといわれる方は、
ぜひクイズに応募をして良いお年をお迎えください。
応募フォーム 開け胡麻! 

ありがとうございます。
まだまだお付き愛をいただける方は引き続き講義をお聞きください。

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「第3話:ナトリウム&カリウム」 

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第2話では、塩は摂り過ぎると大変ですが、
身体パワーを発揮するには塩分が大切だという
意味の内容を話ました。

外食や加工品をたくさん食べる現在の食生活では、
食塩摂取目安量:男性 目標量9g・女性 目標量7.5gは
簡単に超えてしまいます。

塩分不足を考える必要hはほとんどありません。

やはり、高血圧などの問題から塩分を控える方法を
考え実行することが大切です。

また、もう少し科学的な理解も必要です。

食塩は、Nacl(塩化ナトリウム)

金ごまの道に記していますが、生命は、母なる海より生まれる。
体を組成する全ての元素は、海に存在します。

最初の生命は海の中で生まれた単細胞生物(原核生物)だといわれています。
体液の成分が海水に似ているのは、生命の進化の過程で海水の環境をそのまま
体内に取り込んだものと考えられています。

ナトリウムと塩素は血液・リンパ・組織液などの体液の主成分で、
他にマグネシウム、カルシウム、カリウムなどのいろいろなミネラルが
体液にイオンとして溶けており、細胞の周囲を満たしています。

これらのミネラルの濃度は細胞が正常に活動するための範囲があり、
身体は腎臓で余分なミネラルを除去したり、排泄する水分量を調節して
体液のミネラル成分の濃度を一定に保つしくみが備わっています。

ヒトの体液はちょうど海水を薄めたようなミネラルの組成になっています。
主成分は食塩(塩化ナトリウム)が水に溶けた成分即ちナトリウムイオンと塩素イオンで、
他にマグネシウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオンなどが存在します。

体内で体液の塩分やその他のミネラルの濃度は主に腎臓の働きで厳密に調整されています。
これらの濃度が少しでも変化すると直ちに生命維持が困難な状況に陥ることになります。

<<<大発見コーナー>>>

体液の成分に
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、塩素イオンが存在します。

ナトリウムとカリウムにはリウム

カルシウムとマグネシウムにはシウム

これらのミネラルの最後には有無を言わさずウムがあります。

すみません。独りよがりの大発見でした。
でも、ウム、ウムとうなづいていただくと発見者冥利につきます。

リウム兄弟の
ナトリウムイオンとカリウムイオンは相補的に作用しています。

ナトリウム-カリウムポンプという調節機能があり、
細胞外からカリウムイオンを取り込むと同時にナトリウムイオンを
細胞外へと排出してそれぞれの濃度が細胞内外で一定に保たれます。

腎機能が低下したり、ナトリウムとカリウムの摂取バランスが大きく崩れると
ナリウム-カリウムポンプの働きだけでは、細胞内外のナトリウムとカリウムの
濃度が一定に保てません。

身体は他の方法で一定に保とうとします。例えばナトリウムイオンが細胞内に
溜まり過ぎると濃度を一定に保つために細胞が膨張し細胞浮腫(むくみ)や
高血圧などを引き起こしたりします。
参考資料

カルシウムとマグネシウムにはシウムの
シウム兄弟も同じように
カルシウムイオンとマグネシウムイオンは相補的に作用しています。
機会がありましたらその時にこちらの話もさせていただきます。

ナトリウム摂るならカリウムが含まれる食材もとるのが賢明です。

ちょっとトイレ休憩に入ります。
偉大なる腎臓に感謝して帰って来ました。

そうかい! ウム、ウムです。

食塩摂るなら、
ナトリウム摂るならカリウムも!

ご=ごま⇒410mg

ま=大豆・きな粉(納豆)⇒1900mg(660mg)

わ=わかめ(素干)⇒5200mg

や=やさい(ほうれん草)⇒490mg

さ=さかな⇒煮干し⇒1200mg

し=しいたけ(干ししいたけ)⇒280mg(2100mg)

い=サツマイモ⇒540mg

く=果物(バナナ)⇒360mg

店主がいつも言っている
「ごまわやさしい」の食生活を実践していると自然とカリウム補給となります。

ごま屋が提案する塩分を控えるための知恵袋

●カリウムの多い食材をとり入れたメニューを!

  ・ほうれん草のごま和え

  ・バナナ金ごまきな粉

  ・金ごま大学いも

●調味にごまを加えて塩分を控えた味付けに

  ・醤油・ぽんずに金ごますりごま・金ごまねりごまを加える

●日本食・中華・洋食の特徴を知り、和食の汁は残す

  ・中華や洋食は汁を食べます

  ・日本食の汁は残すのが基本です 
 
 
 
お正月におせちを食べる時に、
「ごまわやさしい」を考えながらぜひ減塩食生活を考えてみてください。

2012年の漢字は金ごま本舗の「金」でした。
今年も1年間お付き愛をいただきありがとうございました。

来年も「金(ごま)賀信念」で頑張ります。

それでは皆様、今年最後の運だめし、来年の運気を占って、
「開運厄除金ごますりごま」が当たるクイズにぜひご応募を忘れずに!

応募フォーム 開け胡麻! 

お気に入りに追加!して来年もぜひご来場ください。

投稿者 sky : 17:01 | コメント (0)