既に2つの会社は整理しました
すべては自分の甘さでした
自業自得でした
地獄を見ました
しくじり先生のテレビを先ほど見ました
しくじりの反省の上で、3つ目の会社をつくりました
それが、金ごま本舗株式会社
しくじりをした人、しくじりをしたくない人や会社のために
コンサルタント「合同会社コンパス」をつくりました
顧問契約は2社限定としています
既に2つの会社は整理しました
すべては自分の甘さでした
自業自得でした
地獄を見ました
しくじり先生のテレビを先ほど見ました
しくじりの反省の上で、3つ目の会社をつくりました
それが、金ごま本舗株式会社
しくじりをした人、しくじりをしたくない人や会社のために
コンサルタント「合同会社コンパス」をつくりました
顧問契約は2社限定としています
ごまの産地表示義務は昔も今もありません。
そのために
たくさんのお客様の誤解や不信が生まれています。
□ごまの産地表示をする義務がないことを知らなかった。
□産地表示がないごまは、国産だと思っている。
□ごまを買う時は、産地を確認するために一括表示を必ず見る。
□産地表示が書かれていないごまは買わない。
□産地表示が書かれていないごまは、お店の人に聞いてみる。
□産地表示が書かれていないごまでも、聞くのが面倒だから仕方なく買う。
□産地表示に海外の産地があると絶対買わない。
□国産より秀でたごまが外国にあることを知っている。
□国産以外は、死んでも買わない。
□百貨店で輸入された原料のごまを販売していることが許せない。
どの項目にチェックをされましたか?
逆に産地表示をしてはいけないという法律はありません
金ごま本舗は、
平成11年5月に本格的にごまの業界に新規参入しました。
当時は、ごまだけでなく多くの食品には産地表示がされて
いませんでした。
お客様の中には、
産地表示のないごまは100%国産であると信じている方と
ごまは中国産がほとんどだと思っている方がおられました。
(確かに当時は、中国産も多く輸入されていました。
中国が世界最大のごまの輸出国だといわれていました。
しかし、ここ数年中国が世界最大の輸入国に転じてい以来、
中国からの輸入は減ってきました。)
新参者は、品質と品質だけでは市場から認められません。
そんな環境のごまの業界に殴り込みをかけるには、
お客様ファーストの考え方で産地表示をすることがベストと考えました。
産地表示をするのが親切であり、お客様から支持をいただけると信じて
「時期尚早!」と言うおっ家内の反対を押し切ってパッケージに印刷することにしました。
大手のメーカーは、諸般の事情で絶対に産地表示ができない!
調査の結果、金ごま本舗だけが表示をすることができることに確信を持ちました。
・ごまの産地表示を可能にするためには、優良産地国を選び抜いて限定する。
・大量生産大量販売をしないようにすれば可能。
・1種類の品種で1産地国の原料ごましか扱わない。
余計なことを言うな! するな!
業界にとっては、厄介な新参者だったと思います。
消費者サイドに立つスーパーやPBですら産地表示はされていません。
独りよがりの産地表示をしているメーカーの商品を取り扱うのは、
私がバイヤーでだったら敬遠します。
スーパーのごま売場で、一社だけ産地表示をすると
浮いてきます
スーパーやPBの立場に立ってなぜ産地表示ができない
理由を説明させていただきます。
・大量販売をするメーカーは安定供給の義務が発生します。
・商品売買契約書にもその事項が書き込まれています
・大量に消費される白ごまや黒ごまの原料は、
一産地国だけでは賄えられない事情があります。
・国によって原料価格に差があります。
・表示がなければ、価格調整のために産地ブレンドが必要。
・産地の切り替え時のトラブルが発生する可能性が高い。
・パッケージに表記する手段や管理システムの構築に難しさがある。
・敢えて産地表示をすることにより、産地誤表示、産地偽装の事件の
トラブルの発生が起きる可能性が高くなる
以上の諸般の事情がありますので産地表示するは大変難しいことです。
独りよがりで産地表示を実行した金ごま本舗が
いかにいばらの道を歩いたこともこれから第二話でお話させていただきます。
第一話はここまでとさせていただきます。
一先ず、ここでクイズの応募をしておいてください。
<<<<<第2話:産地表示のあだ>>>>>
第1話の話についていろいろなコメントをいただいています。
・産地表示の義務がない事を初めて知りました。
・ごまを買う時は、何の疑いもなく国産だと思っていました。
・原産地は中国だと思っていました。
今日現在でもこんな状況です。
はっきり言って、産地表示は完全にあだでした(失敗)。
金ごま本舗の前身の会社の時は産地表示をしていませんでした。
金ごま本舗株式会社を平成11年に設立した時からパッケージに
産地を印刷し始めました。
反響は思いのほか厳しいものでした。
今でもその時々のことを思い出すと込み上げてくるものがあります。
こんな言い方をすると語弊を招く恐れがありますが、
その当時は、食品添加物、残留農薬、さらに食品偽装についても
おおらかな時代だったと思います。
「騙し続けて欲しかった」と歌の文句にあるようなことを
言われる消費者の方もおられました。
知らぬが仏、知らぬがほっとけ様の業者もいましたね。
ほっとけないのが顧問の性分です。
売上どんどんの商売には絶対不向きな性分です。
良いことしか言わない、リスクのあることは言わないのが
商売の鉄則です。
缶ビールを飲むときにカロリー表示を見ますか?
350mlでも500mlでも100ml当たりのカロリー表示です。
350mlの缶ビール1本当たりのカロリーはいくらか?
一目で分かればありがたいですね。
本日飲んだビールのカロリーがすぐわかれば、
もうひと缶を抑えることができます。
<ダイエットのために飲みすぎに注意をしましょう!>
と注意書があればビールの売上は激減するでしょうね。
良いことしか言わない、
リスクのあることは言わないのが商売の鉄則です。
天下のビール会社です。
「何も法律違反はしておりません」ときっと
言われるに違いありません。
こんなことに突っ込んでいる顧問を世間では、
メンドクセーヤツ(英語ではありません)といいます。
そろそろ本題に入ろうと思います。
時々、長い話だったと文句が出ます。
また長い話になるだろうと予想がたつ方、
もうこれ以上メンドクセー話は嫌だという方は、
ここで遠慮なくクイズの応募だけはしておいてください。
吉報は応募して待て! です。
産地表示をすることについては、慎重にことを進めたつもりです。
懇意にさせていただいているM百貨店のバイヤー、
こだわりのスーパーのSマートのバイヤーにも聞いてみました。
これからの消費者には親切な表示が必要です。
異口同音の答えでした。
ところでバイヤーは、
産地表示があだになって売れなかったら責任をとってくれますか?
いや、いや、、、、、責任はとらないが、
責任を持ってお宅の商品は販売をするよ!
お墨付きをいただきました。
しかし、
産地表示をしたパッケージに変わったときには、
売上は見事に激減しました。
ごまの売場で、お客様を観察させていただきました。
これは輸入品と書いてあるので選択しやすいね~
と言いながら産地表示のないものをお買い求めになります。
産地表示がないものは100%国産と思われている
お客様がほとんどだったことがふたを開けて初めて分かりました。
胡散臭い(うさんくさい)会社だと思われたのは確かです。
それでも会社設立後5年間は、
売上を順調に右肩上がりで伸ばすことができました。
営業諸君が孤軍奮闘で頑張ってくれました。
営業マンも増員しました。
食品の偽装問題や事件がメディアにどんどん取り上げられました。
これらが決して追い風にならなかったことが、
その後の会社の業績に表れています。
右肩上がりの売上が5年で止まりました。
その後は踊り場状態が10年間続きました。
市場では多勢に無勢で産地表示をしない連合艦隊に
食い込んでいくことは至難の業でした。
営業諸君も大変だった思います。
生協さんのPBでも産地表示はされていません。
世間では、出し抜けは許されないということです。
負け惜しみで言ったのが「スパイラル経営」でした。
くるくる回りながら少しずつ上昇していく成長スピードを理想としました。
ところが、
上昇すれば良いのですが踊場から次の階段をふむことができませんでした。
それほど強い力で足を引っ張られていたような気がします。
決して営業マンの努力不足だけではありません。
メリットもありました。
年間を通してもアッパンダウンのない売上だと資金繰りが楽です。
小規模の会社には、スパイラル経営は楽ちん経営手法です。
金ごまはトルコ産!
15年間もやっていると同業他社もついに追随してきました。
金ごまには産地表示をするのが当たり前になりつつあります。
右肩上がりの成長の後で
スパイラル(実際には踊場で足ふみ状態)状態が10年間続きました。
開き直って金ごま本舗の付加価値を上げることに専念しました。
金ごま本舗の土台を15年でしっかり築き上げることは使命と思い、
辛抱強く粘り強く初心を貫き通すことにしました。
産地表示に反対する意見もありました。
いったん産地表止めたらという意見もありました。
でも最後には産地表示を推し進めることで
意思統一ができました(させました?)。
ロング・ターム・グリード
辛抱強く、粘り強く!
明日が来ない今日はない
ロング・ターム・グリード
辛抱強く、粘り強く!
産地表示の義務化の法律ができるまでは、
戦いは今も続いています。
もうちょっとだけ話が続きます。
ここでトイレ休憩をはさみます。
そのまま帰ってこない方はここで応募をしてください。
それではこれから、
これまでの産地表示にまつわるエピソードを
少し紹介をさせていただきます。
産地表示をした商品を手にしていただいたお客様から、
フリーダイヤルで数々のお電話をいただきました。
百貨店で輸入品のごまを販売しているとは、
百貨店ともあろうところが輸入品のごまなんかを販売していいのですか!
(フリーダイヤルなので金ごま本舗に電話がかかってきます。)
たまたま催事販売でごまを買って、
おいしからといってお友達にプレゼントしたら、
あら! これ輸入品よ! なんていわれて恥をかいたわよ!
私はこれまで国産しか買ったことがないのに!
はい、大変申し訳ありません。
当社はあえて産地表示をしております。
日本で販売されているごまの99%が輸入品です。
おそらくお客様が国産だと思って買っておられる
産地表示のないごまは100%輸入品に間違いございません。
高価な国産品ならあえて国産と表示をするはずです。
口下手の私の説明を
最後まで聞いていただけるのはごくまれでした。
大概は途中で言い訳がましいと思われるようです。
ペテン師・詐欺師の話を聞く耳はもちあわせていません!
とガチャンと電話を切られるお客様もおられました。
当社は世界から集まってくるごまの中で、
一番高品質のごまを扱っています。
もちろん、産地の選定には残留農薬検査を実施しております。
こんな説明をしても30人に1人ぐらいしか、
素直に耳を傾けていただけません。
催事販売で売場に立って、
いやになるほどの悲哀を味わいました。
催事の売場で並べた商品を黙って次々とひっくり返されます。
まるで五平餅を焼いているように一括表示(産地表示)のチェックを
しながら複雑な顔をされていますが無言です。
こちらも複雑な気持ちです。
愛する商品たちです。
自分がひっ繰り返されているような気持になってしまいます。
心の中で次のことを呟きながらその様子を見ています。
・日本で販売されているごまは、99%輸入ですよ
・トルコ産と表示したごまは列記とした輸入品ですよ
・表示されていないごまは産地不明の輸入品ですよ
・国産の場合は国産と表示をあえてするはずですよ
声に出すこともあります。
日本で販売されているごまは、99%輸入ですよ!
と声掛けするとす~と黙って売場から立ち去られます。
ドラマのワンシーンです。
ご夫婦で来店いただいたお客様で、
試食をしたご主人に気にいっていただくことがあります。
しかしながら、残念なことに購入決定権は奥さまにあります。
奥さまが裏の表示を見たとたんに、ご主人の手から金ごまを奪い取り、
売場にポイと放り投げたと思うと子供の手を引くように
ご主人を引っ張って連れ去られました(黙って)。
金ごま本舗のごまはまるで危険物扱いです。
涙が出ます。
これを手ごわい奥さまストップとよんでいました。
何度も信念が揺らぐときがありました。
止めとけばよかったかな、、、、
産地表示を止めてしばらく様子をみようかな、、、、、、、、、
売上が激減しましたが、
3カ月経ったごろから下げ止まりが確認することができました。
低空飛行でもいい、、、粘り強く、、、、
産地表示を貫く覚悟を決めました。
なんでも反対勢力のおっ家内ですが、
私の信念には負けたようです。
おっ家内は、私以上に正義感の強い性格です。
おっ家内の一言、
「産地表示をしなければもっと売れていましたね」
「間違いない!」
しっかりとご精読いただきありがとうございました。
それでは、ラストの応募チャンスです。
金ごま本舗のクイズは間違いなく応募しなければ当たりません。
ご応募は忘れずによろしくお願いを申しあげます。