11月の大人の食育編第2話「カロリー」

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11月の大人の食育編「滋養・栄養」第1話

<第2話>

さて、さて、、さて、さて、、、

そろそろ第2話を始めます。

夏休み明けの授業って、、、
椅子にじっと座っているのが辛い思い出があります。

手短な講座にしたいと思います。

「明日からダイエット」が座右の銘になっているあなた様

「カロリー」って何かご存知ですか?

カロリーはどうやって計算して出すの?

どうして油脂分はカロリーが高いの?

???

知らなくても普通に生活するには全く困らない話です。

でも、でも、、、

ダイエットの目標を立てて、明日から頑張りたい人なら
結構役に立つ情報だと思います。

ダイエットは摂取エネルギーと消費エネルギーの収支結果です。

消費エネルギーより摂取エネルギーが多いと肥満になり、
私の様にお腹が出てきます。

逆に摂取エネルギーより消費エネルギーの方が多ければ、
ダイエット効果が出てきます。

摂取エネルギーになる素が三大栄養素です。

・炭水化物(炭水化物は糖質とも呼ぶ)

・たんぱく質

・脂質である

エネルギー(熱量)の単位がカロリーです。
(国際的には、ジュール(J)の値を併記することになっている)

カロリー計算をするための係数があるのです。

それがアトウォーター係数といって、
栄養素ごとに決められています。

糖       4cal/g 
たんぱく質  4cal/g 
脂肪      9cal/g 

例えば、
金ごま本舗の金ごまいりごまの100g当たりのカロリーは?

糖         4×5.7 =22.8 
たんぱく質  4×17.3=69.2             
脂肪       9×60.8=547.2            
               小計639.2

実際の栄養成分分析成績書では、
662カロリーになっています

22.8calの差があります

私の計算違いでしょうか?

実は、

炭水化物=糖・食物繊維の計算は
糖以外に食物繊維のカロリーも加える必要があります。

(食物繊維の係数は、2cal/g と決められています)

ですから 2×11.3=22.6を足した合計が661.8⇒662カロリー
となり食物繊維正分を加えた数値が正解です。

カロリー計算で大変ハンディーキャップを負わされるのが、
脂肪です。

金ごま社長は、脂肪と油を一緒にされることに不満を持っています。

脂肪と油を油脂(アブラ)と呼びます
油は常温で液体・脂は常温で組成が違うものですから
きっと吸収率や燃焼率の違いがあると思っています。

最近ブームになっている「炭水化物ダイエット」

炭水化物ダイエットとは、炭水化物の摂取量が減ると、
足りないエネルギーを脂肪を分解して補おうとするので、
脂肪が落ちるというダイエット法。

私の知人にも実践者がいます。
ビールやお酒を焼酎に変えたそうです。
(アルコールの係数は7cal/g)

低炭水化物の食生活と毎日10kmを歩いたそうです。

お腹周りが、
すっきりしてズボンがぶかぶかになっていました。

確かに結果は素晴らしいことですが、
色んなリスクもあるそうですから注意が必要です。

朝ご飯を抜くと
朝からボーッとして頭が働かないという経験はありませんか?

頭を使うと腹が減るという経験はありませんか?

脳で使うエネルギーは、糖が唯一のエネルギーです。
たんぱく質や脂肪では代替えがききません。

脳はあらゆる活動で重要な役割を果たします。

脳にエネルギーが足りないと「ノータリン」になります。

子供に朝ご飯(糖)を食べさすと「脳足る」頭の良い子になります。
ごパンでも結構です。朝食を抜かないでください。

「炭水化物ダイエット」でなく「低炭水化物ダイエット」が重要なキーワードだと思います。

※ちょっとだけ良い話
ビールやお酒が好きな人が焼酎に切り替えるのに
抵抗を感じる人がおられると思います。
そんな方は、ぜひ金ごま茶割や金ごま焼酎をお試しください。

ちょうど時間になりました。
本日の講義を終わります。

講義室を出る前に必ずクイズの応募だけは忘れずに!

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店主の日記

投稿者 sky : 10:15 | コメント (0)

2012年10月28日

11月の大人の食育編「滋養・栄養」

30数年前に食品会社で営業をしているときでした。

直販システムの会社でしたから、
津津浦浦、山の奥深くまで販売店を求めて廻っていました。

杉木立の中の道を走るときは、ライトを点灯します。

徳島の木頭村は奥深い山の中にありながら開けた街がありました。
なんとなく桃源郷のような感じです。

お昼御飯が食べられるところを探していたところ、
「木隠れ」というスナックを見つけました。

行ったことはありませんが、
木頭村の山奥にある店の名前が印象的で、
今でも忘れられない名前です。

この街のすべての食料品店を開拓しようと決意しました。

あのテレビでCMしている会社の営業マンです!
と言ってもまさかそんな会社がこんなところまで直接来ないだろ、、、
なかなか信用をしていただけません。

お店の奥からこの店のおばあちゃんが、
「これは滋養があるんじょ!」
この一言で最初のお店を開拓することができました。

お陰様で、念願通りほとんどの店を開拓することができました。

「滋養があるんじょ!」は一生忘れられない言葉です。

当時は、まだまだ食生活には贅沢をしていない時代です。
流通関係も未発達でしたし、新鮮な肉とか魚を山の奥まで
届けることも難しい問題もありました。

そんな時代を象徴して、
「たんぱく質が足りないよ!」
国を挙げて食生活の改善運動もありました。

一般的には、栄養学なんて無縁でした。
小学生の時に学校給食が始まって栄養士の先生がいること
を私は知りました。

戦後は遠くになりにけりですが、
戦前派、戦中派、戦後の方は、日本の食糧事情が
大変厳しかったことを身をもって経験されています。

前回、お話しした三大栄養素が、
我々が活動するためのエネルギー(燃料)であると言いました。

忘れてしまった方は、
こちらの「復習部屋」で再度勉強をしてください。

三大栄養素は、炭水化物(炭水化物は糖質とも呼ぶ)、
たんぱく質、脂質です。

その中で、たんぱく質、脂質はエネルギーなるだけでなく、
我々の体をつくってくれる大事な栄養です。

戦前、戦中、戦後は、
炭水化物の主な摂取食物は、米、麦、雑穀、イモ類でした。
もちろん穀類には植物系のたんぱく質もありますがごく僅かです。

昔から魚は食べられていましたが、肉食文化が無い日本でした。
たんぱく質の多いお肉を食べればいいのですが、
お肉は穀類やいも類を間接的に食べる理屈なので、
日本やアジア地域では、多くの人口を養うためには、
効率の良い米、麦、雑穀、イモ類中心の食文化が定着していました。

足りないたんぱく質を補う知恵として、
日本では大豆やごまのたんぱくの利用がありました。

豆腐、揚げ、高野豆腐、ごまとうふ、ごま和え、味噌、納豆など、、、

仏教の教えもあり、お肉は禁断の食べ物の時代が長く続きました。

「おいしくて滋養があるんじょ!」

一旦お肉の味を覚えてしまうと
人は、この美味しさの魔力の虜になってしまいます。

香川県はうどん県!

高松のスーパーを担当していました。
ずいぶん色んな勉強をさせていただいた店長がよく言っていました。

食文化を変えるには100年かかる!

これが口癖でした。

店長の力量は、うどん玉をいくつ売るか、
一切の廃棄をしないことだと言いつつ、、、、、、

おい!
15玉残っているので買え!(買ってくれともう少し丁寧だったかな?)
寮の食事を作ってくれるおばちゃんへの土産になっていました。

店長、店長、お言葉ですが、、、
お肉が売れてくるのは10年もかかりません!

そんなやり取りをして2年も経たないときでした。
お前の言うとおり、そんな兆しが出てきたぞ!
店長が突然私にわざわざ説明をしてくれました。

実は、
私は学生時代1年間オーストラリアの肉牛牧場で実習経験があります。
その町に住んだのは、私が初めての日本人だったようです。
1年間の牧場暮らしでは、日本食は一切口に出来ませんでした。

今の様にたるんだ体ではありません!
筋肉質でしまったジーパン姿の写真が残っています。
たんぱく質と肉体労働のたわものです。

店長には、色んな提案をさせていただきました。

尊敬する店長のお店は、
そのスーパーの中では一番の売上を誇るようになりました。
私は、一日に朝・昼・晩と3回も訪問をするようになっていました。

さて、前座の私の話はさておいて、

本題の栄養について話を始めます。

滋養とは? 栄養とは?

滋養(じよう)

からだの栄養となること。

栄養(えいよう)

1 生物体が体外から物質を取り入れ、成長や活動に役立たせること。
 無機物のみを取り入れる独立栄養と、有機物も取り入れる従属栄養に分けられる。
2 栄養となる個々の物質。栄養素。また、それを含む食物。

我々が口にするもので、体に良いものを「食べ物」といいます。

良いといっても、何が良いかの何がという物を栄養素といいます。

口にして悪いものを「毒」といいます。

毒の中には、使い方量によっては「薬」になります。

健康な食生活を求めるためには
我々が口にする食品の成分を知ることが重要です。

人の体は、大変よくできています。

色んな食品を食べ合わせながら、
食品中に含まれるビタミンやミネラルや脂質バランスを取りながら
健康維持が出来るようになっています。

しかし、過ぎたるは及ばざるがごとし、、、

ナトリウムの摂取過剰は、高血圧症状を招きます。

鉄分が不足すると貧血になります。

先日、食品成分表2012を買い求めました。

化学技術庁資源調査会編と女子栄養大学香川先生監修の
5訂日本食品成分表を所有しています。

今度の「食品成分表2012」は、微量ミネラル“セレン”
や必須脂肪酸など大変興味がある内容になっています。

このあたりになると
だんだん、話に興味を無くす方が増えてきます。

ここで、一旦休憩とします。

休憩の間に、ぜひクイズの応募をしていおいてください。

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