業界の3重苦

沈黙ていましたが、
値上げについて語ります

<一重苦>

ごまの原料価格は、昨年も上がり、
今年もさらに上がり続けています

業界は昨年の上昇価格で値上げを流通関係先と交渉中ですが、
実際には値上げが浸透していません

スーパー業界では、秋冬棚、春夏棚に商品の入れ替えがあります
価格変更のチャンスは年2回です
途中での変更はなかなか難しい面があります

PB商品はいわゆるコモディティ(必需品)商品です
品質の差別化より、安さが差別化でより安いのが取り柄です
PB商品については棚割りのタイミングでなくいつでも価格変更は
可能だと思いますが、現在価格改定があった様子はありません

値上げの手順しては、
やはり大手のメーカーが主導権をとっていく必用があります

ある面、やりやすい業務用のごまは先行されているようです
ところが問題は、難攻不落の小売業界です
主導権は完全に小売サイドに握られています

値上げの話をすると、
「ごま屋はおたく一社だけではありません」
どうぞ値上げをしてください!
ただし今後お宅に発注するとは限りません
と揺さぶりをかけてきます

原料原産地は表示する義務がないごま業界です
コストを合わせるために安い原料で間に合わせることも可能です
しかし、この場に及んではごま全体の原料価格の高騰で、
その手も使うことができないほど業界は困窮しています

現在の値上げは前年の値上げに対する値上げ交渉です
今年の分を一緒に交渉できないのが辛いところです
段階的にでも値上げが可能であればありがたい話です

<二重苦>

来年から始まる消費税です
小売店が外税方式、内税方式のいずれを採用するか定まっていません
内税方式だとスーパーの絶対価格「98円」「198円」「298」で頭が決まると
増税分はメーカーへの負担要請は目に見えています

100均ショップは、外税方式で100円+5円→8円→10円で移行はスムーズです
98円(本体)+2円(2.9円)→5円(5.8円)→7円(7.8円)
となると絶対価格の価値観がよくわからなくなります

今後メーカーとしてはプライシングが悩みとなります

<三重苦>

現在は、産地表示の義務がありませんが、
消費者の要望も日増しに高まり、近い内に産地表示は義務づけされるのは、
間違いないと思います

私の考え方は、秘密保護しておきます

<--!

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