コンプライアンス順守本位かお客様本位か

指定の原料産地を表記して、
その産地の原料が手に入らないとからといって
他の産地の原料を使うと法律違反となります

原料の産地表示をしなければ、表示の法令違反を問われることはありません
コンプライアンスを順守していることになりますし、原料事情によって白と黒の品種さえ、
間違いなく包装すればいいのですからメーカーにとっては大変都合のいいことです

さらに「ごま」と表記すれば、さらにストライクゾーンがひろがります
こちらもコンプライアンスに問題はありません

以前、ある問屋さんから「金ごま」表示つついてクレームがついたことがあります
金ごまの「金」は優良誤認表示にあたるのではないか!?
表示は単に「ごま」とするべきだとの注文でした

金ごま本舗が会社の名前です
引き下がるわけにはいきません
行政の指導機関や得意先の品質管理部門に確認をとりました

「金ごま」はすでに一般用語として使われています
メーカーがお客様本位の考えで、「金ごま」で表示をしても問題は
無いとお墨付きをいただきました

今日日の消費者は、産地表示をしていないごまの産地を知りたがっておられます
昔は、産地表示のないごまは、すべてが国産だと思われていました
今では、産地表示のないごまは、勝手にお客様が、中国産だと思われています

産地を確認するすべをもたない迷えるお客様が、
国産品を求めてごま売場で国産品を手に取られます
しかし、そのまま買い物かごに入らず、元の棚に戻されます
明らかにその価格の差に驚いての行動だと思います

それで、諦めて産地表示のないごまを選択されるお客様もあるが、
そのまま、売り場を離れる悩ましく混迷するお客様が増えています

コンプライアンス順守本位かお客様本位が正しいか悩ましい業界です

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