社員も知らない
金ごまドレッシング誕生の秘密をカミングアウトします!
<第一話>
金ごまドレッシングの開発のきっかけは、
十数年前のある日曜日に携帯電話のベルが鳴ったことからです。
当時は、365日、24時間、
ほとんどのことを社長自ら対応していました。
クレームの電話も社長の大切な仕事でした。
日曜祭日、いつでもどこでも、
転送電話が社長につながっていました。
正直言って、
日曜日の電話は歓迎したくない電話が多かったです。
男性の声です。
おたくのごまを買ったんだが、、、、、、、
ドキ!
当時は、金ごまをご存じないお客様がほとんどでした。
そして、
こだわり過ぎた(時々思う)“超しっとりのすりごま”は
消費者の方になかなかご理解をいただけません。
究め極めた金ごまとすり加減です!
本当においしさを求めると、
このすり加減を妥協することができません。
このことをご理解をいただくために今も戦いは続いています。
今朝もこのブログを書き始めたときに電話のベルがなりました。
スタッフの電話対応の内容から「プレミアム金ごますりごま」の
クレームだとすぐわかりました。
今までに買ったゴマでこんなひどいすりごまはない!
どうも品質が劣化しているに違いない!
当社のスタッフも妥協はしていません。
・これは弊社が、こだわり抜いた究極のすり加減です。
・すりごまが団子状になっているのは、
ごま油がにじみ出るほどよく摺っているからです。
・水分は2%以下なので湿気でだまになっているわけでは
ございません。
・賞味期限もご確認ください。
・品質上、一切問題はありません。安心してください。
・香り、味、舌触りをお試しください。
もしも納得されないようでしたらご返金させていただきます。
すべて丁寧に説明してくれていることに頭がさがります。
さすがの頑固おやじも市場で理解がとれなければ、
心が折れてしまいます。
時々、商売の神様がささやきます。
「売れるもんがおいしんだ!」
「おいしいものが売れるとは限らない!」
「他社が売っているような商品にすれば面倒がないぞ!」
他社は機械充填をするためには
半殺しタイプにする必要があります。
金ごま本舗のプレミアム金ごますりごまは、
おいしさを追求するために、
一袋づつ丁寧に手詰めをする必要があり、
大量生産・大量販売できません。
実際に打開策に
「超しっとり金ごますりごま(皆殺しタイプ)」に代わる
「8部すり金ごますりごま(半殺しタイプ)」を商品化しました。
やはり、そこそこ売れます。
そこで全面的にサラサラタイプにしようかと
社内のみんなに聞いてみました。
金ごま本舗は半殺しでなく皆殺しだ!
皆が大事にするものが共通であることに胸が熱くなりました。
心の悩みがすべて晴れたわけではありません。
葛藤は今なお続いています。
もしも同情してもらえるなら、
超しっとりのプレミアム金ごますりごまを買ってくれ!
です。。。
さて話を戻します。
当時は、365日、24時間、
ほとんどのことを社長自ら対応していました。
クレームの電話も社長の大切な仕事でした。
会社を離れても転送電話で社長につながっていました。
正直言って、日曜日の電話は歓迎したくない電話です。
男性の声です。
おたくのごまを買ったんだが、、、、、、、
ドキ!
またかと頭をよぎりました。
その電話口の一言は、
いつも行くスーパーで見つけた
おたくの金ごますりごまに感動した!
ぜひ、うちの商品に使いたいので原料として
分けてほしい!
お買い求めいただきありがとうござます。
大変申し訳ございませんが原料としての販売はできません。
なんで?
(すぐさまかえって来る返事です。)
実は、ゴマビジネスを始めてからいろいろと学習しました。
・業務用に販路を求めない!
・たとえ大手のメーカーさんであろうと、
逆に大手のメーカーさんには絶対に売らない!
・飲食店様からの引き合いには、
私が納得できるお客様にしか売らない!
こんな生意気なルールを作っていました。
※普通の加工食品の原材料にこんな高いごまは使えない。
ことがわかっていたからです。
今はこんなルールは自然消滅していますが、
今でもそんな語り草をいわれるお客様がおられます。
その中の一人が、
いつも行くスーパーで見つけた
おたくの金ごますりごまに感動した!
と電話をいただいたメーカーの社長です。
ところで、
おたくは何を作っておられるのですか?
逆に質問をさせていただきました。
当社は、OEM(委託生産)を本業とする調味料メーカーです。
私は化学調味料(アミノ酸等)を一切使わない
日本一おいしいポン酢を探しています。
御社のポン酢は日本一のポン酢でしょうか?
当地はゆずの生産量は日本一です。
おいしいポン酢はゆずが決め手です。
謙虚ですが、自信に満ちた答えが返ってきました。
※後に金ごまねりごまを使った金ごまぽんずが商品化されています。
ところで、
弊社の金ごますりごまを何に使われようとされていたのですか?
それはドレッシングです。
そうですか、
原料を売ることはできませんが、
当社の金ごますりごまを提供しますので、
弊社のオリジナルドレッシングの開発は可能ですか?
もちろんです。
素晴らしい商品が出来上がりました。
社長、
申し訳ありませんが私には爆発的に売る販売能力はありません。
鳴かず飛ばずの状態が続くかもしれませんが、
辛抱して3年待ってください。
本当に辛抱強く待っていただきました。(心より感謝です)
その社長から思い出したように時々金ごまを分けてください!
とオファーがあります。
そんな恩のある社長にでも、
あの時のお約束をお忘れになっていませんか⁉
いつまでも生意気なことを言わせていただいています。
いまだに、金ごま本舗の製品に必要な分量しかお渡ししていません。
<第二話に続く>