管理営業と自律営業

サラリーマン時代の話です
営業は、毎月、毎月、目標数値を追いかけるのが仕事です
やっと当月の目標を達したら、次の月の目標を追っかけて走ります

常勝のトップセールスマンでも疲れを感じます
自分のスランプや外部要因もあり、まさかの坂を登れ切れないときがあります

営業は、終わりのないマラソン競争と知れ!
若い時に読んだある本に書かれていました

営業のスタイルを研究しました
売上目標をノルマと表現するのが管理営業だと思います
管理営業は、
所長が目標達成をするためにあれこれと管理項目を決めて
その目標を数字を達成するために個々の営業マンを管理・指導をします

私が営業の所長時代に
不調営業所の立て直しを3年で3カ所の営業所を
V字回復させたことがあります

その方法は、ノルマからの解放です 脱管理営業です
自律営業への意識改革です

赴任して営業マン7~8人との個人面談をします
性格や担当ルートの内容を分析します
その中からチームリーダーを選出します
入社年数や実績からでなく、
私の考え方や販売技術を吸収してくれる営業マンです

全体会議でノルマの廃止を唱えます
自律営業の内容を何度も何度もミーティングで説明をします

1か月は意識改革のための時間をかけます
2か月目にコースの編成や担当営業変えをします
3か月目は検証のための時間です
その間にガンといわれていた営業マンは、
営業所を去るか、心改めて自律営業を受け入れてきます

3か月目に変革、改革ショックが数字に表れることがあります
その時は、地区や本社の上からの圧力がかかってきます
3か月目の山を乗り切れば安泰です

全ては私が責任をとります
「今月だけは目をつぶってください」
ここが踏ん張りどころと直属の上司にも賛同を強く求めました
こういうことをすることが、世間では「出世の妨げ」というようです

リーダーには、
毎年の移動で1年限りの付き合いになる可能性を伝えていました
実際に1年間限りが3年続きました
その時の元営業マンとは今でも飲み友達です

自律営業は、
営業の目標数値を他人からお仕着せされるのでなく
自分自身で立てた目的に沿って目標数字設定してその目標数値を達成するために
戦略・戦術を立て計画や規範に従って自主的に営業をするスタイルです

時に自律失調営業に陥る営業マンもいるので、
上に立つ人は要注意です