決断の時

大学在学中は就活は一社もなし、、、

卒業後すぐに
学生時代、北海道で実習していた先に居候、
牧場経営を勉強するためにどこか長期に雇ってくれるところを
探しているとたまたま専門誌で従業員募集の広告を見つけて、
早速就職、、、、、

そこは、根室の食品会社が経営する牧場だったので、
社員としての採用で社会保険にも入れる立派な会社でした

牧場は100haの牧草地を有し、50頭のホルスタイン、
2頭の馬がいました

野付半島
肉牛の日本短角種を放牧していました
(当時、私のいた牧場の管理下にありました)

本社は、日本酒の製造、缶詰工場も経営していました

鮭の定着網の魚場も2ヶ所ありました

一度牧場に社長が様子を見に来てくれました
入社の際に履歴書を見ていたのだと思います
君は、僕の大学の後輩だ!

ところで、腰が悪いそうだな、、、、、
もしなんだったら、牧場以外で働いてもいいんだぞ!

日に日に気温が下がってきます
北海道の半年も続く冬のために自力で冬支度をしなければいけません

開拓時代を想わせる木造一軒家です

たった一人で住んでいました。
薪ストーブが居間に一つありました

ストーブの薪は一人で準備をしなければいけません

何年かに一度ですが、
クマが出没する山から立木を切り出して
チェーンソウで丸太にして、次に薪割りをします

昼食後、夕食後自分の空いた時間に、
斧を降り落とします

場長どうですか、
これぐらいあれば大丈夫ですか?

熊さん、熊さん、、、
北海道の冬は長いよ!
牧場の地下の氷が完全に溶けるのは5月ごろだよ、、、、、、

私が山ほど積み上げた薪の量は、
約2か月だそうです

薪をたき始め頃は、
となりの部屋で布団を敷いて寝ていました

寒さが深まると布団とストーブの距離がだんだんと
狭まっていきました

とうとうストーブと布団が最接近した時

決断の時が来ました

きっと布団とストーブの境がなくなり、
布団に寝たまま熊の丸焼きが出来上がってしまう

命あっての「夢」と「希望」だ

新たな「夢」と「希望」のための脱出だ!

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